印鑑ミュージアム
漢字の始まり甲骨文字は約1800年前の殷の時代まで遡り、紀元前200年頃秦の時代には次代には、現在の印鑑に使われる、篆書体の元、小篆が出来上がりました。
今よく使われる楷書体は、西暦200~400年頃、形になったようです。
鑑定印は甲骨文字から変化した「篆書体」を元にさらに変化させた物です。
ですから読みづらい印鑑も多いです。 このように見ていくと、漢字はとても面白いと思いませんか?
江戸時代、博多湾に浮かぶ志賀島で農作業中に発見されたのが「金印」です。
印文「漢委奴国王」は、様々な解釈がありますが、「漢の委(倭=日本)の奴国の王」と読む説においては、『後漢書』に記録のある建武中元2年(57)に倭の奴国から後漢に朝貢のために訪れた奴国に当時の皇帝の光武帝から下賜されたものと理解できます。
印章の材料を印材といいます。印材には鉱物性のもの(石・金属)、動物性のもの(牙・角)、植物性のもの(木)があり、それぞれの特長を持っています。
象牙
高貴な気品と色艶、適当な重量感、朱肉のなじみがよくて押し易く、長年にわたり狂いがありません。
しかし近年ワシントン条約によって輸入禁止となっていますが在庫は豊富でこのまま輸入が出来なくても数年は今迄通り皆様のご要望にお答えできます。
牛の角
南方に生息する牛の角で弾力性に恵まれた強固な実用印材です。陸牛と水牛があります。
陸牛はベージュ色の牛角(白)と黒色の牛角(黒)、その中間に独特の混合模様がある牛角(色)があり、水牛は黒色の黒水牛があります。
つげ
木のはんと言えば殆んど柘(つげ)に彫られた印のこと。印材としては一番手軽。ただ難点を言えば摩滅が早く、朱肉を吸収するに従って印画のフチが脆くなること。
その他
古くから水晶、メノー、翡翠、虎眼石などの貴石印材があります。
また、最近では新しい技術によるチタンや合成印材等もあります。