第4話 いろいろな印材
ここでは、中日鑑定印の印材について、少しだけお話しします。 印材選びのご参考にお役立てください。
従来はタイ産のものが多くありましたが、最近中国産・フィリピン東南アジア産のものが輸入されています。 以前は黒水牛と呼ばれていましたが、実際には陸牛の角を使う事も多く今は幅広く牛角として呼びます。
(1)上芯持 中心に小さい芯がある。芯が小さいので組織の密度も細かく高級
(2)芯 持 太目の芯があり密度も荒い
(3)芯なし 芯がないのでもろく印材として不適当
中日印章の黒水牛はすべて(1)上芯持です。
丈夫さの秘密はここにあるわけです。
ヒビ割れ、変形が少なく、安心して永年お使いいただけます。
更に、オリーブオイル・椿油等で全体をこまめに塗布するといっそう永くお使いいただけます。
従来はおもにオーストラリア産、最近ではアフリカ産のものも輸入されています。
黒水牛に比べ、芯が太い個性的な色、上品な風格で愛用する人も多いです。
(1)白水牛 純白 白水牛の中でも単一色のもので希少価値。見た目も非常にきれい。
(2)白水牛 極上 透明感があり、部分的に少し茶色が混じるので個性を出したい方には最適。
(3)白水牛 (トビ色)茶・黒系の混合色。
  白水牛は黒水牛と共に乾燥によるヒビ割れに要注意です。
ソフトとハードの2種類があり、それぞれ取れた部分によりランクづけが決まります。
現在ワシントン条約により、きびしく輸入が制限されており主に国内在庫のみの取引が続いております。
(1)ソフト材 ハードよりやわらかい。透明感は余りないが、一般的に広く普及している。
(2)ハード材 光沢が良く透明感があり、 輸入規制以前でも産出国が少ないため、 貴重な印材。
(1)極上印材 牙の先端近くからとり、目は殆どない極上品。
(2)上印材 目はあっても少しで細かく一級品
(3)中印材 目が適度にあり普及品
(4)並み 印材に漂白を施してあるもの
(5)さらし 並みと同様、漂白してあるだけのもの
中日印章では、極上印材をはじめ、価格のこなれた中印材を使用する際にも限りなく上印材に近い中印材を使用してお客様にご提供させていただいております。
尚、印鑑の品質をより長く保たれるには、お使いになられた後はこまめに朱肉を拭き取る方法が最適です。
あわい紅色の水晶です。特に女性の方に人気の印材でパワーストーンとして恋愛 運UPなどといわれ、ブレスレットなどにも使われています。 印鑑の材料としてのローズクオーツは、天然ものではクラックが入り彫刻に不向 きな為、すべてが加工品です。